
投資信託って?仕組みから始め方まで一気に分かる
- 投資信託の仕組みって?
- 興味はあるけど始め方がわからない
超低金利時代が長く続く今、資産運用のニーズが非常に高まっており、なかでも投資信託はリスクが低く投資初心者の方からも人気を集めています。
本記事では、投資信託の仕組みから投資信託の始め方まで一気に解説していきます!
(2級FP技能士、証券外務員)
投資信託とは?
投資信託とは、多くの投資家から集めたお金を資金としてプロが代わりに運用を行い、得た成果を投資家に分配する金融商品のことです。
集めた資金を国内外問わず、債券や株式、不動産などにリスク分散させて運用してくれます。
- ✓ 売却益(キャピタルゲイン) 投資信託を売却したときに得られる売買差益
- ✓ 分配金(インカムゲイン) 投資信託を保有している間に得られる利益。投資信託の決算が行われる際に、保有口数に応じて支払われます。
投資信託のメリット
①プロが代わりに運用してくれる
株や債券は企業分析を行いながら買い時や売り時を自分で見極め、判断する必要がありますが、投資信託は「ファンドマネージャー」とよばれる投資のプロが代わりに運用してくれるため専門知識がない投資初心者でも投資を始められます。
②リスクを分散できる
リスクを抑えるためには投資先を「分散させること」が大切ですが、投資信託はたくさんの株や債券、不動産などの詰め合わせセットになっているため、1つの投資信託を買うだけで自動的に100~1000の投資先に分散投資が可能です。
③少額から運用できる
企業の株式を個別に購入する場合は、数十万円〜数百万円の資金がないと購入できない銘柄も少なくありませんが、投資信託の場合は多くの銘柄が100円から購入できるため、少ない金額で投資にチャレンジできます。
④透明性が高い
投資信託の運用会社は法律に基づき投資運用業の登録を受けています。また、投資信託の価値を表す基準価額は営業日ごとに1回、運用会社によって算出・公表されており、投資初心者にも安心できる透明性の高い金融商品と言えます。
- ✓ 投資初心者の方
- ✓ 少額から初めてみたい方
- ✓ 企業分析など投資にあまり時間をかけられない方
- ✓ 長期で安定した資産運用に取り組みたい方
株と投資信託の違いって?
投資信託・・・多くの投資家から集めた資金をプロが代わりに運用し、株式や債券などに分散投資する金融商品です。
株 | 投資信託 | |
---|---|---|
投資対象 | 企業単体の株式 | 複数の株式・債券などの組み合わせ |
運用方法 | 自分で銘柄を選択し運用する | プロが代わりに運用 |
投資信託のデメリット
①短期で利益がでにくい
投資信託は値動きが小さいため短期間では利益が出にくく、長期運用が前提の商品です。短期的に大きく利益を上げたいという方にはあまり向いていません。
②自分で銘柄選定できない
運用方針や投資先は商品ごとに決まっており、個別に「この企業に投資したい」といった細かな指定はできません。
投資信託で活用すべきNISA制度とは?
投資信託を始めるにあたって、マストで活用すべきお得な制度が「NISA」制度になります。
NISA(ニーサ)とは、2014年からスタートした「少額投資非課税制度」のことで、購入した投資商品(株式・投資信託など)から得られる利益がまるまる非課税になる制度。
投資信託を始めるなら必ず利用しないと損なので要チェックです。
NISAメリット①
投資で得られた運用利益が一生涯非課税
本来、株式や投資信託などの金融商品に投資した場合、これらを売却して出た利益に対して約20%は税金でもっていかれてしまうのですが、NISA口座で投資した場合、税金がかからないため利益をまるまる受け取ることができます。
NISAメリット②
金融庁の基準を満たした商品に投資できる
NISAで購入できる商品は、金融庁の定める基準を満たした商品のみです。いずれも「長期・積立・分散投資」に適した、低コストの商品が揃っています。
世の中で購入できる投資信託は6,000本以上もありますが、品数が絞り込まれているので、投資初心者でも選びやすいのがメリットです。
投資信託を月3万円運用したら10年後どうなる?
投資信託で資産運用した場合、どのくらい資産が増えるのか気になりますよね。
代表的なインデックスファンド(投資信託)として、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を参考にシミュレーションを行ったところ、10年運用で合計資産は1,000万円を超える結果となりました。
10年でコツコツ投資を始めた方と、貯金でほったらかしにしておくのとの大きな違いといえますね。
想定利回り年率:19% | 元本 | 運用収益 | 元本+運用収益 | 利益に対する課税額 |
---|---|---|---|---|
1年目 | 36万円 | 3.4万円 | 39.4万円 | 0円 |
5年目 | 180万円 | 117万円 | 297万円 | 0円 |
10年目 | 360万円 | 699万円 | 1,059万円 | 0円 |
※eMAXIS Slim 全世界株式の2024年4月末時点の5年間利回りを参考
※NISA口座の場合、利益に対する課税額は0円
※将来の成果を約束するものではありません
NISAで投資信託を始める方法
投資信託のメリットは分かったけど
どうやって始めればいいの?
NISAで投資信託を始めるには、預貯金の銀行口座とは別に、「NISA専用の証券口座」の開設が必要になります。
- 1 NISA口座を開設する金融機関を決める
- 2 口座開設(無料)の申込
- 3 投資する投資信託の商品を決める
- 4 商品を購入する
金融機関を選ぶポイントは?
①ネット証券を選ぶ
NISA口座の選択肢として「ネット証券」「対面証券」「銀行」の3つがあります。それぞれの特徴は以下の通り。
手数料が安く、商品数が多い傾向にあるという点でネット証券の方が圧倒的に有利となっています。
そのため、本サイトでは手数料が安い"ネット証券"から厳選した会社のみ紹介しています。
②取扱商品が豊富か
人気の銘柄であればどの証券会社でも基本的に取り扱っておりますが、今後投資の幅を広げていく際に扱数が多いほうがより選択肢が広がります。
③クレカ積立ができるか
クレカ積立とは、投資信託の積み立てをクレジットカードで決済できるサービスのこと。
普段の買い物と同じように決済金額に応じてポイントを貯めることができます。
そのため、日頃使っているクレジットカードや貯めているポイントとマッチした証券会社を選んだ方がお得です◎
監修者からのコメント
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また貯まったVポイントで投資信託・国内株・米国株に投資できる「ポイント投資」も可能。
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